産業保健師が企業で活躍するにはマインドセットが必要?
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私は、大学卒業後、臨床経験を経て、企業へ保健師として転職した際、カルチャーショックを受けました。
医療職って、こんなにも社会一般の常識を知らずに過ごしていたんだな、、というのが率直な思いでした。
例えば、「挨拶」1つとっても、TPOに合わせた言葉選び、表現方法が違います。そのバリエーションも
ほんのわずかしか持ち合わせておらず、最初は同じパターンの言い回ししか使えていなかったことを覚えています。
次に、事務スキル。
メール、文書作成、報告書作成、企画書作成・・・
それぞれに型やあるべきスタイルがあるのも知らず、最初はひたすら検索しながら見よう見まねで取り組んできました。
そして、組織人としての振る舞い。
企業は組織で成り立っていて、自分の職位でできることは限られている。自分の上の人との関係性が肝で、ただ思いが熱いだけでは、何も伝わらないし、動かない・・・
そんな無鉄砲な新人時代で、よくもまぁ、過ごせていたな、と思い返せば恥ずかしくなることばかりです。
20代のうちに恥を沢山知れてよかった、といういい思い出です。
とはいえ、私は幸いながら、新人研修を数日かけてプログラムで提供してくれる会社に入社したので、ビジネスマナー(名刺交換、挨拶、企業の常識や文化・お作法)などは、事務系上司からの講義があり、机上で学べる機会がありました。(今となっては、とってもありがたい入社オリでした・・)
これが1人職場や少数職場の方は、おそらく知ってて当然、という感じで、即業務に入っていかれるのではないでしょうか・・・?
実際、「令和2年度 事業場における保健師・看護師の活動実態に関する調査報告書」から、”初めての職域の業務で困ったこと”の第1位は『企業での勤務が初めてだったこと』です。
つまり、それだけ医療職が働くフィールドを病院→企業へ変更する、ということは、カルチャーの違いが多く、右利きを左利きに強制的に変えるような練習やトレーニング、自身のマインドセットが必要なんです。
今回は、企業で働く際に驚いたエピソードを紹介しました。
今後、マインドセットをどう変えていくか?の違いをご紹介していきます。