\開催終了報告/健診のイロハ&役立つ運営ツールづくり
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無事に、「健診のイロハプログラム」全3回が終了しました。
ボリュームのあるプログラムにご参加いただいた保健師の皆様、本当にお疲れさまでした!
(第3回目のアーカイブ配信は10月初旬に予定しています。アーカイブ配信参加の方は、しばらくお待ちください。)
全3回にて、健診に関するツール一式がようやくそろいました。
・健診項目一覧
・対応基準
・情報整理シート
・工程図
・保健計画、と定期的な健康診断に関する情報を整理しようとすると、かなりの量があります。
では、プログラム内容を簡単にご紹介!
第1回目は、健康診断の運営に必要な前提知識のご紹介をさせていただきました。
「健康管理」から始まり、そもそもの「健康」の定義とは?自然史における予防活動の変遷は?
健康診断の基準値のとらえ方など、安衛法に関する知識だけではない必要な前提知識をご紹介しました。
第2回目は、「実践Ⅰ工程図編」
健康診断を工程でとらえて、工程ごとに法令の整理、担当企業の健診業務の整理、そして保健師の視点・目的をセットでとらえる練習をしました。
膨大な健康診断の流れを工程ごとにブロック化したうえで情報整理をすると、そこでの役割や目的がより明確になり、保健師として何をすべきか?の立ち位置がクリアになり、実務をやるときの自分たちの業務の価値へつながります。
これは、恩師から教えてもらって最初は目からウロコのテクニックでした。一方で、所属しているコンサル会社での問題解決テクニックとして、「バリューチェーン」でとらえる手法とほぼ共通しており、まさに本質的な課題をクリアできるテクニックであると自負しております。
最初、ボリュームのある作業になるので、気が遠くなりますが、、一度やってみると、そのあとの見える景色は全く変わります!保健師の仕事が一段と面白くなります。
健診のこの作業、、、意味あるのかな、、と実務に対してやる気が落ちている人は、、特におすすめです!
そして最終回は「実践Ⅱ保健計画編」です。
前回までのおさらいとして、対応基準の整理に加えて、それぞれの段階のおける産業医が判定する考え方、それを受けて保健師の役割目的、を掘り下げて解説しました。
実は、当社の新人保健師さんたちが、この対応基準ごとの保健師の業務に、どこまで何をすべきか?が同じ迷いや戸惑いを感じておられた現場課題から、少し詳しく説明させていただきました。
(やっぱり、課題は現場にある!会議室では起きていないんです!)
本題の保健計画を立てるまでのパートでは、会社経営方針ー事業所方針ー所属組織方針とブレイクダウンを受けての保健師としての健診に対する目標設定の考え方、を説明しました。
ただ、すぐにその目標は立つわけではなく、、前段に必要情報がたくさんあるのですよね。その必要情報は、第1回2回目で整理した情報が活用できます。
思い立ってすぐにできない計画ですが、、いつもやっておくと、あとから楽です。
おそらく保健計画は、新人さんにはハードルが高いものなので、、
新人さんは、まず対応基準の整理や、健診項目の整理、できたら工程図に沿って情報整理。が最初のステップかと思います。
1-2年運営してみて、健診全体の工程の流れが理解できたら、、そのあとはぜひ保健計画へチャレンジしてみてください!
2022年のGrowth初の健診プログラムは今回で終了です。来年度も実施するかもしれません。
またの機会に、新たなみなさんとお会いできるのを楽しみにしております。